IT初心者の60代後半(母)に、WordPressでブログをかいてもらって1ヶ月。アンケート結果

60代も後半になる母が、ちょっと前からブログが欲しいと言っていました。趣味で畑をやっていて、毎年すごい量の野菜を収穫しているのは知ってましたが、主にそのことが書きたいようです。
ちょうど、母親にブログをプレゼントしたという方の話をきいて、メリットもたくさんあるしいいアイデアだと思ったので、母の日に作ってプレゼントすることにしました。
ブログの仕様
実際のブログはこちらです。
機能としてはとりあえず記事が書ければOKで、メイン画像となる写真をいくつかもらいました。
畑ともう一つ水彩画も趣味なので、野菜の絵を描いたものがあり、それをメインビジュアルにもってくることにしました。
母は昔から絵がうまい。字もうまい。なんで自分にこのあたりが遺伝しなかったんだろう…
カテゴリは「野菜栽培の記録」と「雑記」と「TOPIX」です。
TOPIXは、トップページや記事詳細の下など、ちょっと目立たせたい記事を表示する特別枠として設けました。
IT初心者✖️高齢者をあまく見ていた
最初に電話しながら基本的な操作方法を教えました。
母はパソコンは持っていて、普段はネットサーフィンをするくらいです。OSは、最後に見たときは確かWindows Vistaだったような気がしますが…7だったかもしれない…まあとにかく古いです。
とりあえずWordPressにログインしてと言うと、パスワードを手打ちしようとしたので、コピペをすすめました。
パスワードは記号と数字などの意味のない羅列です。そのままキーボードで入力すると絶対にミスします。
なんとかログインしましたが、そのあと「記事の一覧画面」「記事の入力画面」という、制作側にとって当たり前の言い回しが通じず、とにかく順番にクリック場所を言っていきました。
「左の「投稿」をクリックしたら右に3つくらい「テスト」みたいな記事がでてくるけど、それはとりあえず無視して「新規追加」ボタンを押して…」
という感じです。
とりあえずスモールステップから
いきなりグーテンベルグのあれこれを説明してもきっとわからないと思ったので、
- タイトルを入力する
- 本文を入力する
- 公開する
の3ステップをとりあえずやってもらうことにしました。
ここは大きな問題はありませんでしたが、公開した後、「じゃあサイトの方を確認して」と言っても、サイトの画面を開くのがまた一苦労でした。
管理画面の左上にサイトへのリンクがありますが、ここを押すと別タブで開くのではなく画面移動になります。画面移動すると、今度はダッシュボードが消えてしまいます。(これは地味にアップデートで変更して欲しいなあと思ってるところなんですが、まあ困る人もあんまりいないのかも)
ブラウザの挙動で、コマンドを押しながらクリックすると別窓で開くと言うのがありますが、
前に、同じようにPCに慣れてないお客さんに、「Ctrを押しながらここをクリックするともう一つ画面が開くので…」(Windows)と説明したところ、「そんなこと言われてもわからないのでマニュアルに記載して」と言われたことがありました。こちらとしては、WordPressの説明だけじゃなくPCの使い方までマニュアルに書くことになってしまって辛かったというトラウマがあるので、
今回はそういうのはなしにしようと思いました。
メールに記載のURLをお気に入りに登録してそこから開いてもらうことにしました。
アイキャッチが何なのかがいまいちわからない
画面確認ができるようになったら、今度はアイキャッチを登録してもらいました。
昔担当した本当にPCが苦手なお客さんは、このアップロード作業すらも一苦労でしたが、母はここはクリアしました。
ただ、「アイキャッチ」というものがブログにおいて何なのかがあまりわからなかったようで、基本的に記事の中には出ず、サムネイルだけに使われるものだということがわかったのはおそらく後になってからでした。
サムネイルをクリックしたあと、記事の中にサムネイルに使われた画像がないので、ちょっと淋しくなる上、登録した画像はサムネイル画面に合わせてトリミングされるので、写って欲しいところが見切れてしまうといったこともありました。
記事が2、3個増えたあたりでちょっと気になり、最初は記事詳細の一番上にトリミングなしのサムネイル画像をものを表示させる仕様にしました。
のちに、記事内に画像を入れる方法を伝えてから、今までの記事にもアイキャッチと同じ画像を(必要な場合は)いれてもらい、サムネイル画像を詳細画面から消しました。
アイキャッチを記事詳細にドーンと表示させているテーマも見かけますが、個人的には強制的にアイキャッチが詳細画面に出るよりは、出さないという選択肢があるようにした方がよいのではと思っています。
また、アイキャッチに関して、この登録した画像は一体どこへいくのか?というのが疑問だったようです。
これは過去に別のお客さんからも聞かれたことがあります。
一度メディアにアップロードしてから画像を選択するというステップを踏むので、「メディアにアップロード」→「メディアって何?画像どこにあるの?」と不思議に思うようです。
とりあえず「画像をためておく場所があって、そこにまず写真をアップロードする」「それ以降は、この画像を使いまわせるようになる」という説明をしました。
1ヶ月後のアンケート結果
その後も、記事が3個くらいになったあたりで記事内への画像の入れ方や、カテゴリの選択の仕方を電話で説明しました。
必要な機能を使えるようになってきて1ヶ月後、アンケートをとってみました。
1、最初に苦労したところ、わからなかったところはどんなところですか?
わからないところは、教えてもらいながらやったので、特に感じなかった。
始めに苦労したのはスマホで写真を撮ってパソコンに送るのが、メールでは何枚も送るのが無理で、グーグルフォトは同期で失敗したので
毎日スマホのSDカードを抜いてパソコンに保存をしていたが、スマホのSDカードは抜くとき入れるときが繊細なので壊しそうでこまった。
今はスマホで写真を撮るのはやめてカメラで撮っている。
これはあるあるかもしれません。
iphone + iMacなら、画像共有はクラウドやAirDropを使えば簡単にできますが、母のパソコンは古いWindowsで、スマホはAndroidです。
Googleフォトも、2021年6月以降は容量無制限が有料化になることに加え、そもそもGoogleフォトが母には難しく、同期するとPCの中の画像までスマホに入ってしまってびっくりしたとのことです。ただ単に外付けハードみたいな位置付けでGoogleフォトを使おうと思っていたら確かにびっくりすると思います。
スマホのカードを抜き差ししてたようですが、本人も言うとおり、そのうち壊れそうで怖いです。スマホとPCをケーブルでつなぐ方法はないのかなとも思いますが、現在は普通のカメラで撮っているとのことなので、まあそれでもいいかと思いました。
2、WordPressやブログの機能などで、使っているうちにこれはイイと思った部分はありますか?
カラムを使うと写真と文章の構成がうまくいくので、使いやすい。
また、登録してから、やり直したいとき何回も書き直したりするのだが、その都度訂正して更新を押すだけで、書き直せるのが簡単で良かった。
カラムの使い方は、記事の投稿に慣れた頃に電話で教えました。
「この写真にたいしてこの文章を書きたい」という要望に合うブロックとしては、「メディアとテキスト」があるので、そちらがまさにそれ用だと思いますが、カラムだと写真も文章もどちらも入れられます。写真にキャプションもつけられます。
ブログを書くにはいろいろな方法がありますが、WordPressは、エディタが充実しているのが本当に強いと思います。
グーテンベルグになって、当初は使いづらくなったと声もありましたが、「画像を横並びにしたい」とか、今回のように文章+写真のエリアを作りたい、どうしたらよいか?というのはお客さんからもよく聞かれることでした。
カラムやギャラリーなどを使えば、素人でも簡単にレスポンシブ対応のレイアウトができ、「スペーサー」を使えば余白を好きなだけ調整できるし、ボタンやYoutubeなどの埋め込みもブロックが用意されています。
さらに「カスタムHTML」や「コード」「ショートコード」といった制作者向けのブロックも充実しています。
グーテンベルグになった当初、一部の文字の色を変えることができず、それだけのためにクラシックエディタを使わざるを得ないこともありましたが、(エクセルなど使い慣れてるお客さんはここに結構違和感を覚える)今はできるようになっています。
あえていうなれば、テーブルだけがまだ使いづらいです。クラシックエディタのブロックを使えば以前のものが使えるので、ここだけクラシックエディタのブロックを導入することで対応しています。
やり直したい時に更新がすぐできるというのも、WordPressの特徴です。
私のこのブログでは、SSGでできているので、一度記事を全部出力して、それをデプロイ…ではなくFTPツールでサーバーにアップというステップを踏みます。
詳しくはこちら Nuxt.js + WordPress で静的サイト
静的で書き出すことにはセキュリティ面やスピードの面で良いこともたくさんありますが、やっぱりPCにある程度抵抗のない人でないとメリットを教授しにくいというか、それよりももっと簡単にできたらいいのにと思われることも多々あると思います。
WordPressのように動的に記事を更新できることは、純粋にブログを書きたい人にとって大きなメリットになるんだと思いました。
3、だいたい慣れてきたと思ったのは何日後くらいですか?
1週間後くらいから、パターンが決まって早くできるようになった。
見ていて思いました。カラムのブロックを覚えたのがよかったようです。いろんな野菜の写真と説明が毎日更新されていました。
一週間なら、この時点でまだ追加の要望が出てきても対応しやすい時期です。早いうちに慣れてもらうのは今後のためにもなると思いました。
4、今後改善して欲しい点(正直に)はありますか?
特にないです。
5、いまだにわからないところはありますか?(細かいことでも)
カラムと段落以外は使ったことがないので、何が出来るのか聞いてみたい。
おそらく、ブログの目的がとりあえず果たされたということだと思います。よかったです。
あとは見出しとかを使ってさらに記事を充実させてもらえればと思います。
6、一ヶ月たって、その他感想
トップのデザインもかわいくで好きだ。見やすさもとてもいいと思う。更新もやりやすいので、いつも写真を撮って載せたり、文章を考えるのも時間を忘れる。ブログ書くことに充足感がある。
トップのデザインは、もらった写真のなかで「どれが一番お気に入りなん?」と聞いた時に、水彩画の画像だということだったので、それを基準にして制作しました。
お気に入りを聞いてから作ったのがよかったのだと思います。やっぱりメインビジュアルは大事です。
また、デザインは制作中に結構変更を加えました。やっぱり月別アーカイブもいるなあ…とか、60後半にこのフォントサイズは小さいかもしれない…など、とりあえず妥協せずに、できることはすぐに改善しました。
これは身内のブログだからできたことで、実際の制作スケジュールでは、あとで気づいたからとすぐに勝手に変更するということはできないかもしれません。とはいえ、お客さんだけでなく、自分も納得いくものを作るために頑張ることは、WEB制作において必要なことだと思います。
ブログを楽しいと思ってもらえてることはよかったです。
自分も、育児日記を書き始めて、当初は1年くらいを目処に続けるつもりでしたが、結局5年、週6のペースで書きました。赤ちゃんも野菜も、育っていくものを記録していくということはやりがいのあることだと思います。
そのためには、書くプロセスにストレスがないように構築することが大事です。
まとめ
IT初心者のWordPress(しかもグーテンベルグ)への挑戦。PCに慣れていないことで結構覚えてもらうことは多かったです。
このアンケートの時ですら、「ワードプレスて何?ああこの車のマークみたいなん?」と言っていました。←多分フォルクスワーゲン
最初はあえてWordPressという言葉を避けて「ブログ更新システム」と言って説明していたので、覚えてないだろうし覚える必要もないと思ってましたが…。
最終的には本人も書くことが楽しい、こちらも読むことで野菜と母の様子がわかるので、作ってよかったと思います。
畑をこんなに本気でやっているとは思っていなかった…。新たな発見でした。































